こんにちは、くみです。これは私の仕事の作業の記録です。
なんか一部で誤解されているようなので、仕事のこともブログにちょっと残していきます。
今回はWeb解析業務的なものです。といっても請負じゃなくて自分のブログのですけど。
純広告のクリック数と表示回数をGoogle Tag Managerで設定して取得しているんですが、レポートをGoogle Data Studioで自動出力する時にCTR(クリック数/表示回数)も出したくて、計算フィールドで設定しようとしているんですが、いまいちうまくいかず。
コミュニティに質問してみようかなと思っています。
とりあえず、私の純広告の効果測定レポートが誰かの役に立つかもしれないので、最初から説明しますね。
事の経緯:純広告のレポートを自動作成したい
本ブログは純広告も設置しています。(→広告・スポンサーについて – Kumi-Log: https://jp.kumi-log.com/advertisement/)
私は広告主に出来る限り数字をお伝えしたいと思っているので、成果レポートを提出することにしています。個人ブログでそこまでやっているところはあまりないんじゃないかと思うけど…(パラメータ付けて相手に解析してもらってるくらいは普通かもだけど)
効果の判断指標はコンバージョン数だけではない
レポートを出すのは広告主の成果測定のためというのももちろんありますし(やったほうが誠実だと思うし)、
また広告の効果って、単にコンバージョン数だけで測れるものではなくて。
例えば、『表示されているのにクリック数が少ない→訴求がブログの読者層とマッチしてないのでは、またはバナーのクリエイティブに改善の余地があるのでは?』とか、
『クリック数はあるのにコンバージョンがない→バナーをクリックした先のランディングページが魅力的なものでない、またはクリックしたユーザのニーズに回答してないのでは?』
というようなことも考えられるわけです。
(あと本気で成果を出すなら、バナー広告だけではなくインタビューベースの記事(記事広告)を作成して内容に合ったランディングページを作るくらいのことはしたほうがいいし。私がいいなと思った商品やサービスなら、予算は設定してもらうけど、そういうのも提案します。)
まあ、なので、数値指標を細かく見ずにコンバージョン数だけで単純に「広告出稿したけど、くみさんのブログは効果がない」とは言えないものなんですよね。
それを明確にしておくのは自分のためにもなるし。(そもそもASPのようなコンバージョンを取る仕組みが作れてないので、追えるのがクリック数までなんですが)
Google Data Studioで自動化すれば月次レポート提出も楽ちんだ
自分で月次レポートを都度作成すると手間もかかるし、その数値が本当にツールから出力されたままの数字なのかという証明をするのが難しいので、AnalyticsやSearch Consoleの数値を使ってレポートを自動作成できるGoogle Data Studioというツールを使うことにしました。(Google純正です)
10年前はいちいちCSVとかで書き出してExcel使って手で作っていたようなレポートが自動化出来るっていうのは素晴らしいですね。
純広告報告レポート(公開は終了しました)
※ 実物を公開していましたが、公開は終了しました
9月半ばから設定しているのでまだ寂しいですが、
- 広告クリック数と広告表示数の推移のグラフ
- 広告クリック数と広告表示数それぞれの月次の数字
- バナーサイズごとのクリック数と表示数(範囲は任意指定:デフォルトは過去30日に設定)
を自動表示するように一旦設定しました。
(現役の本職の方が見たら突っ込みどころ色々あると思うんですけど、改善のご指摘をもし頂けたら嬉しいです。)
コンバージョンを追いかける仕組みがないのでCVR(コンバージョン率)は取れないんですが、当然CTR(クリック率)の数値も出したいですよね…という事で、四苦八苦してみたんですけど。というのがこの記事の主旨です。
広告レポートこうやって作りました
簡単にこのレポートの作り方を説明します。
Google Tag Managerでクリック数と表示回数を取得
まず、今回広告として設定したリンクの表示回数とクリック数を取得する必要があります。
一昔前はそういうのイベントトラッキングで計測してたんでしょうけど(onclick=”ga(‘send’, ‘event’, ‘カテゴリ’, ‘アクション’, ‘ラベル’…みたいなやつ)、今はTag Managerという便利なものがありますからね。
これのやり方を説明するとそれだけで記事1枚になりそうなんですけど、先人が色々書いてくれているのでぐぐると出てきます。という事で細かいことは割愛。
トリガーはCSSを利用してadというClassを振っています。これで要素の表示とクリックを測定。
リンクにはidに広告主の名前とバナーサイズを入れて、ラベルにidを反映しています。
これで、
- イベントカテゴリ → ad(広告)
- イベントアクション → Click(クリック) or Impression(表示)
- イベントラベル → 広告主とバナーサイズ
という設定が出来ました。
Google Data Studioでクリック数と表示回数の入ったレポートを作成
イベントカテゴリ、イベントアクション、イベントラベルが入った数値さえ適切に計測できれば、後はGoogle Data Studioでレポートを組み立てていけば普通の数値は出ます。
イベントアクションのClickとImpressionの複合グラフを作るときはちょっと悩みましたけど、フィルタの設定で解決しました。ここ詳細に書くような需要あるのかな…
CTRを設定したい…
で、クリック数と表示数を出したら当然CTR(クリック率)を出したいですよね。
バナーサイズごとのCTRも比較したいし、それが月次でどんなふうに変化するのか、バナーのクリエイティブを変更したりしたら絶対いる指標じゃないですか。数字としてクリック数と表示数が出ているので手計算でも出来るけど面倒ですよね。
指標に対するディメンションが同じなので、そのままではうまく設定できない
しかし、Data Studio上でクリックと表示はアクションをフィルタリングしているだけなので、ディメンションとしては同じ『イベント アクション』なんですよね。だから例えばクリック÷表示の表を出したりできないわけです。ExcelやGoogle Sheetsなんかでは悩む必要もない簡単なことなのに…
設定ディメンションごとにフィルタをかけられればいいんだけど、要素ごとのフィルタリングだからなあ。
計算フィールドを使えばいいのでは?と思いつく
絶対方法あるはず!と思ってググっていたら、Data Studioでは『計算フィールド』というものが設定できることを発見。
Sheetsの関数みたいにはすんなりいかなさそうだけど…、例えばクリック数と表示数をそれぞれ計算フィールドとして設定できれば、CTRを新しい計算フィールドとして設定できるのでは!
計算フィールドの説明はこちらのヘルプページにあります。
…うん、あのね、Googleのヘルプって文章難しいよね…
指標(集計値)とディメンション(非集計値)を混在させることが出来ない!
CASE関数を使ってそれらしく設定してみようとしたんですけど…、
データスタジオの計算フィールド難しいなあ…。
イベントアクションがClickとImpressionの時にそれぞれ合計イベント数を設定してCTRをフィールドとして出したいんだけど、
指標(集計値)とディメンション(非集計値)を混在させることは出来ないって怒られちゃう…— Kumi (@kum_i) September 22, 2018
『イベントアクションがClickの場合に合計イベント数を取得する』という簡単なことが出来ない!;;
CASE
WHEN REGEXP_MATCH(イベント アクション, "Click") THEN 合計イベント数
END
だと、『申し訳ありませんが、計算フィールドには指標(集計値)とディメンション(非集計値)を混在させることはできません。この数式で使用されているフィールドの集計タイプをご確認ください。』とData Studioに怒られます…
Googleのコミュニティに質問しようかな… →英語しかない?
現場離れてずいぶん経つし、もうポンコツなんで自分で考えるのも限界を感じていて、なのでコミュニティに質問してみよう!と思いつきました。
しかし『Google Data Studio コミュニティ』で検索すると、出てくるのはこれ。
おっ…アドバタイザーコミュニティの中のノードだな??しかも英語だな??( ^ω^)
ちなみに上記のURLのサブドメインのenの部分をjaに変えると日本語のコミュニティが出てくるのですが、『ノードが見つかりませんでした』と言われます。つまり日本語の公式DataStudioコミュニティは無いのだな…
いやね、普通の会話だったら必要な事は大体出来るんですよ。英語。
イギリスのホテルに電話で『数日後に泊まるものです。名刺をオンラインで注文したんですけど、フロント宛に届けて確保していただくことはできますか?』くらいの事は聞けるんですよ。(実話)
しかし、技術的なことは…
まず用語から英語で確認しないといけないわけですよね…
以前誰かに『英語での文献や情報に慣れるために、ツールは全て英語で使った方がいい』と言われて、そのとおりだなと思ってAnalyticsとかは英語設定にしてあるんですけど。Tag ManagerやData Studioは私にとって新しいツールで、まず機能を使えるようになることが先なので、ついつい母国語で設定してしまっていました。
ちなみにAnalyticsとTag Managerは個別に言語設定できますけど、Data StudioはGoogleアカウントの設定に依存するみたいですね。
- 計算フィールド=field
- イベントカテゴリ=Event Category
- イベントアクション=Event Action
- イベントラベル=Event Label
割とそのまんまですね…。だったらいけるかな…。
最新の情報は絶対に最初英語で発表されるので、技術資料も苦なく読めるようになっておいた方がいいのかもしれないね…がんばります…
この作業自体は請負とかではなく全然お金を生まないものなので、あまり時間をかけるのもあれだけど、時間を見て英語のコミュニティにも質問してみようと思います。
識者からのコメントもお待ちしています…
CTRは出せていませんが、もし『こういうレポートを自分のサイトでも設定してほしい』という要望があったらお仕事としてお受けします。相場ってどのくらいなのかな…?3万円前後くらい?